【能登SDGsフィールドレポート第11号】参加型評価に関する論文(研究成果情報)

能登SDGsフィールドレポート第8号では、珠洲市と金沢大学の地域協働事業の参加型評価の研究成果をご紹介しました。

【能登SDGsフィールドレポート第8号】学び合いのための参加型評価(研究成果情報)

 

このときにご紹介したのは英語論文でしたが、このほど、以下の日本語論文を発表しました。

 

北村健二、宇都宮大輔、伊藤浩二、2021年、「地域と大学による協働事業の参加型評価―能登での 実践から見えること―」、地域志向学研究第5巻、33-44頁.

 

著者は、英語論文のときと同じく能登SDGsラボのコーディネーター2名(北村、宇都宮)と連携研究員(伊藤)の3名で、題材も同じです。しかし、英語論文を単純に和訳したということではありません。

 

上記日本語論文では、前半で英語論文の要点(能登で実践した参加型評価の概要)を紹介しています。そして後半では、英語論文に含めることができなかった新たな考察を、著者3名が座談会形式で語り合っています。このようにまったく違う形式を組み合わせていることも含め、実験的な試みに満ちた論文です。

 

このような独特の論文を、岐阜大学地域協学センターが発行する『地域志向学研究』の第5巻で掲載していただくこととなりました。同誌はオープンアクセスで公開されていますので、よろしければご覧ください。以下のリンクで冊子全体のPDFにアクセスできます。上記論文は33頁から始まります。

http://ccsc.gifu-u.ac.jp/assets/document/001/006.pdf

 

論文のなかでも述べているとおり、地域協働事業における参加型評価の活用可能性は高いと考えており、これからも実践研究を積み重ねていく所存です。

本実践研究にご協力いただいた皆様に改めてお礼申し上げます。

 

 

北村健二(コーディネーター)

 

能登SDGsフィールドレポート:日々の活動のなかで北村個人が感じることを共有するための媒体で、組織の立場や見解を示すものではありません。

 

なお、ファシリテーション談義シリーズとして掲載した記事が外部サイト(下記)に移転したことに伴い、能登SDGsフィールドレポートの第6、7、9、10号は欠番となっています。

https://locofacil-inst.themedia.jp/