【能登SDGsフィールドレポート第14号】森づくりは未来づくり

珠洲の山にクヌギを植える活動がある。

菊炭の山里づくり運動という名称だ。

 

多くの人が参加しての秋の植林は2008年から続いている。

2019年度から主催者となったのは地元の団体であるNPO法人奥能登日置らい。

それまでの10年はNPO法人能登半島おらっちゃの里山里海という別団体が主催した。

今も共に協力しながら実施している。

 

長年放置されたかつての農地。

それを広葉樹の森に変える。

それによって、元々地域にいた生きものたちが再びそこを棲み家とする。

 

8年ごとに木を切る。

切り口から芽が生えて木は再び育つ。

切り出した木は炭に生まれ変わる。

切り口が菊の花のような模様。

「菊炭」と呼ばれる、茶道用の高級な木炭。

この菊炭を作る職人、大野長一郎さん。

彼がこの運動の中心にいる。

 

大野さんらが取り組む「炭やきビレッジ構想」は2040年頃という未来を見据えている。

環境、社会、そして経済がうまくつながった地域の未来のありかた。

そこに向かう道筋を示しているのだ。

 

2020年10月の植林活動の様子(動画)
https://youtu.be/FE_nP5w_8fw

これは、主催者であるNPO法人奥能登日置らいから依頼を受けて作った記録である。

 

動画記録は、その1年前に始まった。

大野さんが能登里山里海SDGsマイスタープログラム専科コースを受講した2019年度。

担任として、また、大野さんのプロジェクト研究のメンバーとして、

僕は「炭やき職人の一日」を描く動画を記録することにした。

それが以下3編の動画である。

2019年「菊炭の山里づくり運動」当日準備編
https://youtu.be/atN8ZrASKno

2019年「菊炭の山里づくり運動」本番編
https://youtu.be/4l5vfSDySYo

2019年「菊炭の山里づくり運動」お茶会編
https://youtu.be/QdvP9VbLe_M

 

2019年度も2020年度も、画面に映っているのは、多くの地元の人たち。

そして、遠方から駆け付けてくれる人たち。

さらに、茶道を通じて価値を伝えてくれる人たち。

 

地域の未来をつくるという大きな目標への共感に溢れている。

運営スタッフにもそれぞれ熱い思いがある。

植えているのは、木だけではない。

もっとずっと多くのことが育っている。

 

北村健二

(コーディネーター)

 

能登SDGsフィールドレポート:日々の活動のなかで北村個人が感じることを共有するための媒体で、組織の立場や見解を示すものではありません。