SOCIAL 社会

思いをつなぎ 多様な人々が豊かに暮らす未来へ

珠洲市のSDGs学習は、里山里海、そこに住む沢山の生き物、そしてそれらと共に暮らしてきた人々と、多様な自然を求めて住み始めた人々など、皆が参画する豊かな学習です。
様々なバックグラウンドを持つ人々がITを活用しながら豊かな自然環境のもとで暮らし、共に子どもたちの未来を思い描くことのできる場所とはどんなところなのか。わたしたちは、充実したSDGs学習を通して地域の方と一緒に考え、より豊かな生活とこころを育もうと、歩みを進めています。

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新着記事社会×SDGs

子どもも
読んで・学んで・考えられる、
SDGs学習資料づくり

SDGsに興味をもったすべての子どもたちの助けになれるよう、小学校低学年の子どももSDGsについて理解を深められる学習資料、「みんなの未来のためにできること」を制作しました。オランダの漫画家、マルフレート・デ・ヘールさん著の「地球と17のゴール」も能登SDGsラボが中心となり和訳し、同学習資料に掲載しています。
資料の後半は、珠洲市の小学生に未来のために何ができるかを考えてもらい「こども宣言」としてまとめ、またそれを読んだ子どもたちへ問いかける形式にしています。より多くの子どもたちに読んでもらいたいと考え、この資料は能登SDGsラボのWebサイトで誰でも閲覧可能です。

教育と深く関わるSDGs

珠洲市内の全ての学校を対象に、SDGs導入出前授業、課外学習のゲストティーチャーの紹介、「SDGs学習」の取組報告会開催、国連大学・金沢大学と連携して企画運営したGIAHS(世界農業遺産)に関する授業、珠洲と同様にGIAHSに認定されているフィリピン・イフガオの小学校との交流など、SDGs学習授業のサポートを行っています。
また、教員向けワークショップを開いたり、授業の進め方の相談を受けたりなど、教員と意見交換を行いながら、より良い学習の仕組みづくりを一緒に考えます。小・中・高にわたる教員・学校同士のつながりを活かした、地域と連携するSDGs学習を目指します。

Our Project社会×プロジェクト

  • e-ラーニング教材実践編

    協力団体:
    北陸ESD推進コンソーシアム
    珠洲市教育委員会
    国連大学 サステイナビリティ高等研究所 いしかわ・かなざわオペレーティング・ユニット(UNU-IAS OUIK)

    北陸ESD推進コンソーシアムは、SDGs・ESDの教育実践をeラーニング教材化することで、その価値を共有し教員や教員を目指す学生たちが互いに学び合うプラットフォームづくりを進めており、2020年度におけるeラーニング教材(実践編)として、珠洲市のSDGs学習の動画を作成しました。全編、後編の2本の動画があります。また、国連大学OUIKが作成した珠洲市のイフガオ交流の動画も掲載されています。

  • 子供向けSDGs学習資料づくり2019

    協力団体:
    珠洲市教育委員会
    珠洲市企画財政課
    株式会社エスプリ
    国連大学 サステイナビリティ高等研究所 いしかわ・かなざわオペレーティング・ユニット(UNU-IAS OUIK)

    能登SDGsラボは、2019年度に小学校低学年向けのSDGsの導入資料とSDGsゴール資料の2つを作成しました。
    資料の作成は、小学2年生の児童から「SDGsを知りたい」という相談うけ、低学年向けの資料を探したところ、低学年が理解できる内容のSDGs資料が見つからなかったことがきっかけとなりました。
    SDGsの導入資料は、SDGsがなぜ作られたのかについて、ラボが独自で作成しました。
    珠洲市の事例として、石川県立飯田高等学校の生徒がアフリカのガーナへ行ったことや、炭焼きを通して里山保全を行っている株式会社ノトハハソ(大野製炭工場)の取組などを掲載しました。
    SDGsゴールの資料は、オランダの漫画家、マルフレート デ ヘールさんが制作されたマンガ「THE PLANET AND THE 17 GOALS」を翻訳し日本語版「地球と17のゴール」を作成しました。
    英語を日本語に翻訳する際に、専門的な言葉や表現を、小学校低学年が理解できるように工夫したことで子供達から高齢者の方まで幅広い世代の皆様に、読みやすい資料になり珠洲市内だけでなく、市外、県外でもSDGs勉強会など普及啓発の場でも使われています。

  • 子供向けSDGs学習資料づくり2020

    協力団体:
    珠洲市教育委員会
    珠洲市総務課
    株式会社エスプリ
    国連大学 サステイナビリティ高等研究所 いしかわ・かなざわオペレーティング・ユニット(UNU-IAS OUIK)

    2020年度、能登SDGsラボでは、2019年度に作成した小学校低学年向けのSDGs資料に、市内全小学校5・6年生が作成した珠洲市のSDGsと、珠洲市SDGsこども宣言を掲載したSDGs教材「みんなの未来のためにできること」を作成しました。市内全小学校の5.6年生に珠洲市のSDGsを学習してもらうために、SDGs導入出前授業とゲストティーチャーを招聘した授業のサポートなどを行い、珠洲市総務課の協力により各学校の学習成果を動画で報告してもらいました。

  • SDGs学習

    協力団体:
    珠洲市教育委員会

    能登SDGsラボは、2020年度から珠洲市教育委員会と連携し市内小中学生へのSDGs学習に取り組んでいます。担当教員を対象としたSDGs学習研修会(教員向けワークショップ)を年3回、教員の情報共有の場づくり、SDGs導入出前授業、市内外のゲストティーチャーの紹介、学校間交流のサポート、SDGs学習取組報告会の開催や動画ライブ配信等を行っています。

  • フィリピン イフガオ交流

    協力団体:
    珠洲市教育委員会
    国連大学 サステイナビリティ高等研究所 いしかわ・かなざわオペレーティング・ユニット(UNU-IAS OUIK)

    能登SDGsラボは、2020年度から珠洲市教育委員会と連携して取り組んでいる市内小中学校を対象としたSDGs学習で、国連大学 サステイナビリティ高等研究所 いしかわ・かなざわオペレーティング・ユニット(以下OUIK)と連携しフィリピン イフガオ州の小中学生とオンライン交流会を行っています。能登とイフガオは、どちらも世界農業遺産(GIAHS)に認定されており、金沢大学の能登里山里海SDGsマイスタープログラムとイフガオ州立大学の里山マイスタープログラムの活動等を通じて2014年から交流を続けています。

    2020年度
    珠洲市立上戸小学校とイフガオ州キアンガン中央小学校が3回のオンライン交流を行いました。
    第1回 自己紹介と地域の紹介
    第2回 地域の食文化の紹介
    第3回 文化活動の紹介

    2021年度
    小学生は、珠洲市立正院小学校とイフガオ州ナヨン小学校が、中学生は珠洲市立緑丘中学校とイフガオ州ゴハン・ナショナルハイスクールがそれぞれ3回の交流を行いました。中学生の交流は、石川県立飯田高等学校の「ゆめかなプロジェクト」とも連携し、高校生が第2回の交流会の企画・サポートを行いました。

    正院小学校とナヨン小学校
    第1回 自己紹介と地域の紹介
    第2回 地域の様々な伝統や食、自然、生き物の紹介
    第3回 地域の踊りや太鼓の紹介

    緑丘中学校とゴハン・ナショナルハイスクール
    第1回 自己紹介と地域の文化、産業、工芸、SDGsに関する紹介
    第2回 飯田高校生企画・サポート 双方の伝統的な食と現代の食(調理、実食)
    第3回 2022年6月~7月ごろに開催予定

Prospectこれからの展望

「SDGs学習」が存在しない未来を思い描く

SDGs学習を通して地域の多様な人々とつながり、子どもたちは地域への愛着心を、大人は子どもたちと一緒にふるさとの良さを再発見する。そして環境の変化など地球規模の課題を多様な力で解決することを目指し、すべての人に開かれたSDGs学習の場を作っていきます。
そのような「SDGs学習」を重ねていくことで、私たちの考え方や行動にSDGsの概念が反映されていき、近未来には、「SDGs学習」が存在しなくても、豊かな社会を生み出すことができると考えています。